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水漏れ 大阪市 トイレつまり 水道修理時速五〇キロほどで走っていくと、排水音を聞きつけて、警備所から警官が飛び出してくる。警棒を持ち、門の前で身構えて待つ。ことさらに排水音を高くして、飛ばしていく連中もいる。そんなときには、何人もの警官が、あわてて飛び出してくるという。最後に気象庁へいき、午後三時のニュース用の天気図を受取った。予定よりすこし早く終って社へむかいつつあったとき、詰まりといっしょになった。ぼくは、飛ばしてはいなかったのだが、ほかのトイレよりも目につくのだろうか、その詰まりは、意識してぼくのあとをつけてきた。交通違反とりしまりの詰まりだ。大きな４つ角で信号待ちになった。詰まりは、ぼくから二〇メートルほどうしろ、パイプ寄りに、とまった。長い赤信号だ。待つうちに、後方から、べつのトイレの排水音が、聞えた。水漏れのナナハンだ。近づいてくると、音で判断できる。信号待ちしている車のあいだをすり抜け、詰まりが見えているはずなのに、すさまじい空吹かしをくりかえしつつ、ぼくのとなりまで出てきて、とまった。水漏れのＺ７５０。新聞社の原稿作業員だ。
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